和歌山県といえば、世界的に有名になった「たま駅長」を生んだ、いわば“猫の聖地”。猫の顔をした駅舎に猫が祀られた神社、里親を待つ保護猫たちが暮らすカフェ、看板猫が出迎えてくれる温泉宿まで、猫にまつわるスポットが県内各地に点在しています。
旅行のついでに立ち寄るもよし、猫メインの休日を計画するもよし。和歌山県で猫と心地よい時間を過ごすための、決定版ガイドとなっています。筆者も猫2匹を飼育する大の猫好き。そんな私が、おすすめの猫スポットをまとめました。
和歌山県のおすすめ猫スポット一覧
| スポット名 | エリア | 料金の目安 | 住所 |
|---|---|---|---|
| 貴志駅(たまミュージアム貴志駅) | 紀の川市 | 入場無料(要乗車券) | 紀の川市貴志川町神戸803 |
| 伊太祈曽駅 | 和歌山市 | 入場無料(要乗車券) | 和歌山市伊太祈曽 |
| 保護猫カフェ&ペットホテル はっぴーわんだふる | 和歌山市 | 60分 1,500円 ほか | 和歌山市米屋町2-1 FNビル3・4階 |
| 保護猫かふぇ 寺眠子屋 | 和歌山市 | 1ドリンク付1時間 1,000円〜 | 和歌山市楠見中91 |
| ねこカフェ 猫ちゃんの家 | 和歌山市 | 2時間 1,000円(一律) | 和歌山市関戸2-12-21 |
| 猫・夢空間 気ままなみーこ | 和歌山市 | 60分 1,300円 ほか | 和歌山市湊1丁目4-26 |
| 保護猫カフェ 猫の道草 | 和歌山市 | 1時間 1,000円(1ドリンク付) | 和歌山市榎原140-33 |
| 猫カフェ キャッチー | 和歌山市 | フリータイム 1,300円 | 和歌山市延時147-13 グランドビル3F |
| 温泉民宿 大村屋 | 田辺市 | 宿泊料金による | 田辺市本宮町川湯1406-1 |
※料金・営業時間は変更されることがあります。おでかけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
猫駅長に会える聖地「貴志駅(たまミュージアム貴志駅)」

和歌山の猫スポットを語るうえで外せないのが、和歌山電鐵貴志川線の終点・貴志駅です。2007年に三毛猫の「たま」が全国初の猫の駅長に就任し、廃線寸前だったローカル線を救った物語は、海外メディアでも大きく取り上げられました。
2010年に完成した駅舎は、屋根に猫耳が付いた「猫の顔に見える駅舎」。ホームには初代たま駅長を祀る「たま神社」が鎮座し、御朱印やお守り、招き猫みくじなども授与されています。駅構内の「たまカフェ」では和歌山産の果物を使ったドリンクやジェラートが楽しめ、グッズショップも併設。
2代目の「ニタマ」駅長は2025年11月に天寿を全うし、現在はマネージャー駅長の「よんたま」が貴志駅長を務めています。猫駅長は体調や気温によって勤務がお休みになることもあるため、訪問前に公式サイトの勤務予定をチェックしておくと安心です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県紀の川市貴志川町神戸803 |
| アクセス | JR和歌山駅から和歌山電鐵貴志川線で約30分、終点「貴志駅」 |
| 料金 | 駅への入場は無料(ホームに入る場合は乗車券が必要) |
| 営業時間 | たまカフェ 10:00〜16:00 |
| 駐車場 | なし(伊太祈曽駅のパーク&ライド駐車場を利用) |
| 公式HP | https://wakayama-dentetsu.co.jp/station/kishi/ |
もう一匹の駅長に会える「伊太祈曽駅」

貴志駅と並ぶ猫駅長の勤務地が、貴志川線の中間駅・伊太祈曽駅です。現在は「ふく駅長」ごたまが伊太祈曽駅長兼貴志駅駅長代行を、そして2025年に岡山から転任してきた「ろくたま」が駅長候補生を務めています。
貴志駅に比べると観光客が少なく、落ち着いて猫駅長を眺められるのがこの駅の魅力。駅前にはパーク&ライド駐車場があるため、車で来て電車に乗り換え、貴志駅まで「たま電車」「いちご電車」「うめ星電車」といった個性豊かな車両の旅を楽しむ拠点にもぴったりです。
車窓からは国内最大級の岩橋千塚古墳群を望むこともでき、猫と鉄道と歴史をまとめて味わえる、和歌山らしいコースになっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県和歌山市伊太祈曽 |
| アクセス | JR和歌山駅から和歌山電鐵貴志川線で約17分 |
| 料金 | 入場無料(ホームに入る場合は乗車券が必要) |
| 駐車場 | あり(駅前パーク&ライド駐車場・時間貸) |
| 公式HP | https://wakayama-dentetsu.co.jp/station/idakiso/ |
県内最大級の保護猫カフェ「はっぴーわんだふる」

和歌山市米屋町のビル3・4階にある、県内最大級の保護猫カフェです。NPO法人ワンダブル二度目の命が運営しており、常時40匹ほどの保護猫が新しい家族との出会いを待ちながら、のびのびと過ごしています(旧「保護ネコカフェ ハッピーキャット」から移転・リニューアル)。
このカフェの特徴は、猫の抱っこができること。抱き方に不安がある人はスタッフが丁寧に教えてくれるので、猫カフェ初心者でも安心です。月2回、店舗の一部を使った保護猫の譲渡会も開催されています。
ペットホテルや老犬ホームの運営も手がけており、「猫と会って癒される」だけでなく、訪れること自体が保護活動の支援につながる場所です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県和歌山市米屋町2-1 FNビル3・4階 |
| 電話 | 073-499-4538 |
| 営業時間 | 11:00〜20:00(最終受付19:30) |
| 料金 | 60分 1,500円(以降20分ごとに300円の自動延長) フリータイム 2,500円/小学生まで半額 |
| 公式HP | https://happy-wonderful.com/ |
“学校”がテーマのユニークな保護猫カフェ「寺眠子屋」

「てらねこや」と読む、寺子屋をモチーフにした保護猫カフェ。猫たちは「生徒」、店内は「教室」、臨時休業は「臨時休校」と、世界観の作り込みが徹底されていて、それだけで思わず笑顔になれるお店です。
オーナーは自宅でも多数の猫を保護しており、里親が見つからなかった子は最後まで面倒を見るという方針。店内の壁には大きな木の絵が描かれ、これまで巣立っていった猫と里親さんの写真が「猫のなる木」として貼られていきます。この木を満開にすることが、お店の目標なのだそうです。
2023年に和歌山市楠見中へ移転し、店舗前に駐車場も完備。ドリンクセットのほか、ケーキセットや親子セットなど、シンプルで分かりやすい料金体系も嬉しいポイントです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県和歌山市楠見中91 |
| 電話 | 080-2507-3940 |
| アクセス | JR紀ノ川駅から徒歩約10分 |
| 営業時間 | 12:00〜18:00(最終入店17:00) |
| 定休日 | 水曜日 ※猫たちの体調により臨時休業あり |
| 料金 | どりんくせっと(1ドリンク付・1時間)1,000円〜 ほか |
| 駐車場 | あり(店舗前) |
| 公式HP | https://teranekoya.com/ |
愛護センター出身の猫が暮らす「ねこカフェ 猫ちゃんの家」
オーナーが和歌山市動物愛護管理センターと和歌山県動物愛護センターの「ミルクボランティア」「譲渡ボランティア」「預かりボランティア」を務めている、譲渡活動に軸足を置いた猫カフェです。
センターから引き取った子猫を育て、人馴れトレーニングを行いながら、気長に里親さんを探すという運営スタイル。これまでに多くの猫がこのお店をきっかけに家族と出会っています。
料金は年齢を問わず一律2時間1,000円で、2部入替制。現在は人間向けの飲食提供を行っておらず、蓋のしっかり閉まる容器に入った飲み物のみ持ち込み可能というルールになっています。純粋に「猫と向き合う時間」を過ごしたい人に向いたスポットです。予約しての来店がおすすめ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県和歌山市関戸2-12-21 |
| 電話 | 073-460-3504 |
| 営業時間 | ①13:00〜15:00 ②15:30〜17:30(2部入替制) |
| 定休日 | 不定休(要予約推奨) |
| 料金 | 一律 2時間 1,000円(学生・子どもも同額) |
| 駐車場 | あり |
| 公式HP | https://nekocyannoie.amebaownd.com/ |
和歌山初の猫カフェ「猫・夢空間 気ままなみーこ」

2007年オープン、和歌山県内で最初にできた猫カフェです。古民家風の和の空間で、室内と庭を自由に行き来する猫たちが、とても自然体で過ごしているのが印象的。
猫だけでなく、ハリネズミ・うさぎ・ハムスターにも会える複合型で、小動物好きにもたまりません。さらに珍しいのが、自分の飼い猫を連れて行けること。猫美容(トリミング・爪切り・マウスケアなど)やペットホテル、フード・雑貨販売も手がけており、まさに「猫のことなら何でも」という一軒です。
オーナーの実家が創業60年以上の老舗和菓子店ということで、猫の判子を押した可愛い和菓子や、焼きたてのみたらし団子などのカフェメニューも楽しめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県和歌山市湊1丁目4-26 |
| 電話 | 073-453-1223 |
| アクセス | 南海「和歌山市駅」から車で約10分 |
| 営業時間 | 平日 11:00〜16:00/土日祝 11:00〜18:00 |
| 定休日 | 火曜日・第1水曜日 |
| 料金 | アイアイコース(60分・ドリンクor猫おやつ付)1,300円 ミニカフェコース(30分・ドリンクなし)660円 |
| 駐車場 | あり |
| 公式HP | https://www.kimamana-miiko.com/ |
古民家の畳でくつろぐ「保護猫カフェ 猫の道草」

古い木造住宅を猫のためにリフォームした、里親譲渡型の保護猫カフェ。畳敷きの和室に西日が差し込む店内は、まるで祖父母の家に帰ってきたような落ち着きがあります。
保健所や愛護センターから引き取られた猫たちが、譲渡会も通じて新しい家族を待っています。1時間1,000円でワンドリンク付き、時間内は自由に猫たちと過ごせるシンプルな仕組み。ドリンクは向かいのカフェから届けてもらえるという、地域とのつながりを感じる運営も魅力です。
「触れ合う」というより「同じ空間で一緒にのんびりする」感覚を味わいたい人におすすめ。じゃらんなどから予約もできます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県和歌山市榎原140-33 |
| 電話 | 073-407-1852 |
| アクセス | 南海加太線「中松江駅」から徒歩約10〜15分 |
| 営業時間 | 11:00〜17:00(最終受付16:00) |
| 定休日 | 水・木曜日 |
| 料金 | 1時間 1,000円(1ドリンク付) |
※公式サイトは開設されていないため、最新情報はSNSまたは予約サイトをご確認ください。
猫が苦手な同行者も一緒に行ける「猫カフェ キャッチー」

和歌山市延時のビル3階にある猫カフェ。ふれあいコーナーと喫茶コーナーがはっきり分かれた「セパレートタイプ」で、猫アレルギーの人や猫が得意でない同行者はカフェスペースだけの利用も可能。グループで訪れやすいのが大きな強みです。
在籍しているのは長毛猫、ロシアンブルー、ノルウェージャンフォレストキャット、スコティッシュフォールドなど、種類も毛色も多彩。「推し猫」を探す楽しみがあります。
料金はフリータイム制なので、時間を気にせずゆっくり過ごせるのも嬉しいポイント(混雑時は2時間で交代となる場合あり)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県和歌山市延時147-13 グランドビル3F |
| 電話 | 073-460-6615 |
| アクセス | 南海加太線「東松江駅」から徒歩約13分 |
| 営業時間 | 11:00〜18:00頃(曜日により変動、16:30オーダーストップ) |
| 定休日 | 木曜日 ※不定休あり |
| 料金 | ふれあいコーナー フリータイム 1,300円/猫のおやつ 200円 |
※公式サイトは開設されていないため、最新情報はSNSまたは予約サイトをご確認ください。
熊野古道の拠点で猫に癒される「温泉民宿 大村屋」
世界遺産・熊野本宮大社から車で約10分、川底から温泉が湧き出す珍しい川湯温泉にある民宿です。1号館のロビーや2号館のフロントに看板猫が常駐しており、宿泊者を静かに出迎えてくれます。
冬(12月〜2月頃)には川をせき止めて作られる巨大露天風呂「仙人風呂」が出現し、館内でもかけ流しの温泉を楽しめます。名物の「熊野古道弁当」は熊野本宮大社などへの配達もしてもらえるので、古道歩きの拠点としても優秀。
2号館・3号館・奥別館はペット同伴可で、看板犬もいるアットホームな宿。ただし猫たちは常駐スペースにいるため、無理に触れ合うのではなく「そばにいる存在」として癒やされたい人向けです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 和歌山県田辺市本宮町川湯1406-1 |
| 電話 | 0735-42-1066 |
| アクセス | JR紀伊田辺駅から龍神バスで「川湯温泉」下車すぐ 阪和道 南紀白浜ICから約1時間 |
| 料金 | 宿泊プランによる(入湯税150円別途) |
| 備考 | 2号館・3号館・奥別館はペット同伴可 |
| 公式HP | http://www.oomuraya.net/ |
まとめ
和歌山県は、「たま駅長」という唯一無二のアイコンを持ちながら、保護猫カフェの層も厚く、看板猫のいる宿まで揃った、猫好きにとって密度の高いエリアです。
紀の川市の貴志駅から、和歌山市内の猫カフェ巡り、そして南紀・熊野の温泉宿まで。1日で回れるコンパクトなプランも、県内を縦断する猫旅も、どちらも組み立てられます。ぜひ、あなたなりの猫スポット巡りを楽しんでみてください。
※本記事の料金・営業時間・定休日は変更される場合があります。おでかけ前に必ず各スポットの公式サイトや公式SNSで最新情報をご確認ください。


